●町屋造りの家 A邸 福岡市 |
箱崎宮の参道に面して建つ町屋です。 近くで写真館を営むご夫妻の撮影用の着物の展示も兼ねています。 4代続いている写真館と自宅を兼ねた建物は、 修復が難しいほど老朽化していました。 新築するにあたり、「時の移ろいを大事に住まう」ことを主眼にデザインしました。 準防火地域ですので、外部はすべて防火の必要があり、 外部には木材の使用は認められていませんが、 出来上がった姿は、和の懐かしさのある佇まいです。 |
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●外観 和瓦の切妻屋根 漆喰塗の外壁 洗い出しの腰壁。 3本の柱はご夫妻が自ら時代焼をされたもの 玄関扉は古民家の倉戸を使用。 無彩色の外観に英国の古いステンドグラスの窓がアクセントとなります。 |
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●玄関 左は倉庫の扉 |
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●ステンドグラス |
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●玄関の吹抜 |
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●和室と板の間 |
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●時代焼 柱や梁は、新材を現場で焼いて、浮造りと古色出しをしています。 これを時代焼といいます。 塗装で着色しても、木の目の色が反転してしまい、 よく見ると不自然な仕上がりになってしまいます。 時代焼きをする職人もなく、自分達で行うこととなりました。 大変手間のかかる作業でしたが、 いい表情が出たと思っています。 |
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●時代焼 作業風景 バーナーで冬目(年輪の固い部分)が黒くなるまで焼いていきます。 真鍮のブラシで炭化した表面を磨きます。表面は浮造りの古色になります。 火の回りにくい入隅部分は、組み込む前にあらかじめ焼いておきます。 見えがかり部分を焼いていきます、この建物で180時間かかりました。 |
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