久山風月原作品集(1/3) ●土間の家(A邸) |
日本の住宅は古来より民家にみられるよう、農家や町屋でも土間が活動的な場として 住まいの中心的な役割を果たしてきました。 現代の住宅において、活動的な場を“土間”にしたものがこの家です。 居間と厨房、洗面、便所の水廻りスペースを土間にした住宅です。 車庫としても使用できる「手仕事納屋」が付属しています。 |
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●道路より全景 主屋棟の1階はムクリをもつ寄棟屋根、 2階と右側の手仕事納屋はヴォールト屋根 |
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●土間 使いこむ程味わいを出す杉ムク板の床とセンターテーブル 暖かく燃える暖炉の廻りに人々が集まってきます。 |
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●新・古民家(I邸) |
都会のマンションにお住まいのご家族が、自然豊かな生活を望まれて建てた住まいです。 古民家再生を検討しましたが、適当な古民家が見つからず、新材で新築することにしました。 部屋の空中に浮かぶ丸太の梁組みの豪快さで「見得を切り」、玄関から入った土間と居間の連続性、 そして居間から ぬれ縁を通して外部との連続性を重視した住宅です。 |
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●北東側外観・エントランス 瓦屋根に突き出したドーマーは2階洋室の採光・通風用 |
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●土間 歌舞伎の世界で役者が見せ場としてポーズをとる事を「見得を切る」と言いますが、 民家においても土間はその家の見せ所として「見得を切る」梁組みを行ってきました。 この住宅でも土間と居間には松丸太を八面取りにして重層に組合わせた 「見得を切る」梁組みを行っています。 |
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●居間 全開口サッシの向こうに広がるゴルフ場の林 |
●ランドマークの家(O邸) |
住宅地の中心の交差点に建つランドマークになっている住宅です。 外観は女性的な曲面屋根の建物にレンガ仕上のバルコニーの壁が斜めに交わったモダンな建物です。 社交の場として居間を利用したいとの要望から1階はキッチンを含め開かれた和室、そしてその奥に 円形のテラスを付属させています。 2階に設けた浴室はバルコニー越しに福岡市内の眺望を楽しむことが出来ます。 |
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●外観 斜めに交わったレンガ仕上の壁にバイクガレージを併設しています。 |
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●和室 リビングと一体化のために明り障子は白塗装 |
●素の家(M邸) |
シンプルな生活を心がける建て主の思いを具現化した住宅です。 なだらかにわん曲する大きな屋根は、天井仕上、断熱、通気、防雨と全ての機能を上棟時に仕上げていきました。 木部は素材感を大事に表現する為に着色していません。 玄関脇に45°オフセットした書斎の壁は土塗り壁とし、“ひびわれの美しさ”を表現しています。 |
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●外観 深く低い軒先を利用して、暖炉の薪・バイク・ベンチなどを置かれています。 和風の趣を演出しつつ、屋根をおおらかにモダンにかけています。 |
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●居間 唐松の床に、屋根なりに杉板を貼った吹抜天井。 正面は土間で将来薪ストーブを設置される予定です。 右の45度傾いた部屋は土間から続く書斎スペースです。 |
●million dollar Redの家(J邸) |
高台にある眺望の良いこの家に、4人家族が暮らしています。 3方を赤い外壁で囲い、正面部分のみ表情豊かに杉板で仕上げました。 内部はアメリカ的にペンキ塗で、濃色の塗装で仕上げられた壁にはご夫婦の個性が現れています。 バルコニーを支える梁を持出してブランコを取付けています。 |
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●外観 million dollar red はアメリカの塗料のある色の名前からきています。 外観に塗ると赤がきつすぎるのでつ、トーンを落とした赤で外壁を塗り、 お気に入りのその色は内部のトイレや洗面に使用しています。 |
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●リビング アメリカより取寄せた室内塗料で仕上げた内装の壁。 右奥の洗面所の赤が「million dollar red」です。 |
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●外観 屋根の曲線の曲率はやさしさとシャープさが出るようにいくつも検討しました。 大きく架かった屋根の中にバルコニーや濡れ縁など全てが納まるようにしました。 |
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●大黒柱 8寸角のクス大黒柱と差鴨居で仕切られた和室と玄関 |
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