●はこざき写真館(写真スタジオ) (福岡市) |
箱崎宮前に四代続く老舗のはこざき写真館がリニューアルを機にレトロな洋館で営業したい との想いから新築された写真館です。 どっしりとした2階建ての本館の手前に、象徴的な 塔 が建物の印象を決定付けています。 本館は受付・ギャラリー・待合・着付室としてだけでなく、レトロな仕上を施した内装が 撮影の背景として利用できるように材料・塗装の選定をしました。 撮影スタジオは一番奥で、道路からは見えない位置に設けています。 建主さんがコツコツ収集していたレトロな調度品がちりばめられ、一歩店内に足を運ぶと 一昔前の洋館にタイムスリップしたような感覚に陥ります。 建て主さんが アントレ今福氏 と知り合いだったことで、今福氏にプロデュースしていただきました。 建築時期がアントレ新館の工事と近く、片やイギリスの田舎の町屋形式(うねった屋根・曲がった壁がテーマ)と、 はこざき写真館のような レトロで豪華な日本の洋館(古さをいかにして新築で表現するかがテーマ) を設計させていただいたことは、非常にいい経験となりました。 |
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●外観 古レンガ積の2階建て本館に、白い塔が手前に付く構成。 室内の天井を高くするために、階高を高くしているため 2階建でありながら非常に大きな建物となっています。 (隣の2階建て店舗と窓の位置が全然違います) 大屋根の上の2箇所のドーマーは 夜間ステンドグラスが光る仕掛けになっています。 道路から見えない奥にスタジオがつながっています。 |
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●エントランス 塔を支える太い柱をくぐって店内に入っていきます。 天井・扉・窓枠など細かい造作を施しています。 |
●白いブランコ エントランス脇に設置。 ここも撮影ポイントとして考えています。 |
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●1階ギャラリー 天井高さは3.3mあります。 天井の高さはレトロな建物において 豪華さのキーワードだと思います。 右側はアンティークオークの壁パネル 左側は新設の塗装壁。 |
●1階受付 これまでの作品や賞状が数多く展示してあります。 |
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●階段ホール 建て主さんが撮影ポイントとして最初からイメージにあった階段。 大理石の曲線階段から輸入オークの階段へとつながります。 |
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●ギャラリー 落ち着いた暗いギャラリーの奥に 白く明るい撮影ラウンジがまぶしい。 |
●撮影ラウンジ 「レトロな本館」と「近代的なスタジオ」の中間にある 白く明るいコンサバトリーを増築したイメージ。 |
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●スタジオ 今までの倍近く広くなったスペースと、高い天井を利用して スタジオ機材を無理なく移設しました。 他にもハイアングルからの撮影や 大型サッシから庭を望むアングルでの撮影も出来るようにしています。 |
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●2階待合ホール 着付を待つ間 ご家族が待機するホールです。 |
●2階着付室 着付作業中から気持ちが高揚するようにと選んだ 赤の輸入壁紙。 室内の調度品も本物のアンティーク家具が そろっています。 |
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●1階ギャラリーの壁開口 アンティーク壁パネルと塗装壁を 美しい曲線垂れ壁で納めました。 |
●1階トイレ 絵柄付き(香蘭社)のロータンク 便器を使用しました。 |
●2階洗面カウンター やさしい色使いのモザイクタイルと 白い陶器がよく合います。 |
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●塔 外観 外観のポイントです。 細かい装飾をいろんなところに施しています。 |
●塔 内観 着付室の奥にありますが 撮影ポイントとして使われるそうです。 箱崎宮の深い緑が借景となります。 |
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●外壁・窓 アンティーク煉瓦をスライスして職人さんが 1枚ずつ貼り付けています。 目地も職人さんが1本ずつチューブで詰めています。 窓は防火戸(サッシ)の廻りに装飾部材をまわして 塗装をベッタリ塗っています。 |
●外観の装飾 屋根軒下の連続キューブ (キャラメル貼と呼んでいます) バルコニーの手摺 手摺下の幕板 一つ一つ丁寧に装飾を重ねていきました。 |
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●外壁見上げ 古煉瓦のテクスチュアの間にグラマラスな幕板を入れ、建物に陰影を出しました。 |
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●窓枠拡大 レトロな風合いが出るように ハケ目・タレを残して塗ってもらいました。 |
●内壁出隅・天井装飾 出隅を丸く仕上げることで 壁の印象が重厚になります。 天井の装飾はケーシング材をいくつも使用し 無数の線が陰影を出します。 |
●レトロを演出する 〜はこざき写真館〜 ![]() |
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